寄り道
「鴨の群れを見て..」
先日、家内と出かけた帰り天気も良かったので、札幌の護国
神社のそばを通ったので境内に入った。小川にカモを見るつも
りいた。だいたい3種類くらいの鳥達が川を所狭しと賑やかに、
さわいでいた。やく30羽位いたが、カモは群れから離れた位置
にいて、白鳥とオシドリが水の藻を食べるのわからないが、場所
争いで、写真を撮るところでなかった。こっちは、橋の上から撮
るつもりで場所を陣取っていたのだが、飛んだり水しぶきをあげ
たりで彼らも、生き延びるのに絶えず競争だ。なかでも身体ので
かい白鳥は、案外意地悪なんだと思いガッカリした。おとぎ話の
イメージがあるからだろうか。でも彼らを見ていると平和の様な
気がした別に、血を見るでもないから。それにしても迫力有る行
動だ。トリ達が、静かになるまで境内の中を散歩しようかとなり、
家内とたわいない話をしながら歩いて来た。もう一度写真を撮ろ
うかと橋の欄干に手を掛けようとみたら、誰の糞かわからないけ
ど白いものがいっぱい付着していた。若いカップルも来ていて
「可愛い」と叫んでいたが、欄干のトリのフンを見て気持ち悪そ
うに別な所に行ってしまった。何故か、気になる行動だった。
都会のオアシスといえる境内の中は、昔の今を見る。つまり、子
供の頃にタイムスリップした気分になった。その頃は、手すりに
多少の鳥のフンあっても気にはならなかった。鳥のフンはそんな
に汚いというようイメージがなかったように思う。今は、鳥ウイル
スという恐ろしい病気が日本全国に蔓延していくような勢いだか
ら、触らないようにするのも当然かと納得した。
それに似て非になる話がもう一つある。子供の頃、父がクジラの
肉を醤油とショウガに玉ネギ刻んだもの少々で一晩漬け込み。
フライパンで炒め南蛮を掛けて、ご飯と一緒に食べた時の美味し
かったこと。今は、遠い昔話になってしまった。
このクジラの肉特有の臭いが嫌いだという人がいる。無理もない
さ、食文化が亡くなり掛けているからだろうか。それとも手に入ら
ないクジラ肉、忘れられさられては古い話になってしまう。そうな
れば、今の時代に合わないということになる。「昔の剣今菜刀」と
いうことか。つまり、私がトリのフンに対しても子供の頃に味わった
クジラの味にしても、今の時代に会わないということなのだろうか。
どうすりゃいいんだと言いたい気分だ。
言うだけは、出来る。
これを、土台にして新たな発見を目指そうか...と。
春風するめ