寄り道
「突然の黒いネコ...」
温暖化の話がささやかれて、贅沢は言えないが雨降っては、
次の日は天気だ。この繰り返し続くと、庭の雑草が伸び放題だ。
草も伸びるということは、虫も増える事で非常に困っている。
殺虫剤や除草剤などを使うと、家に来るトリ達に、影響を与
える事になり家内の形相が変わること意味する。私の居場所が
無くなるくらいの生活が待っていそうな、こちらの環境だ。
仕方なく雑草を鍬を使い木と木の間が狭い時は、手で抜いてい
ると釧路から休暇で帰ってる娘が、マメ(亀)を散歩させるから
と庭に持ってきた。雑草生い茂る中を、ノシノシという感じで
歩きだしていたが、その内マメの姿が草の陰になり見えなくな
ったが、草が倒れるのでどの位置にいるのわかってきた。ブロ
ックで囲いしているところまで行った。ブロックを倒して庭の
外に出るのだろうか、戻るのだろうかと娘と家内と三人で見て
いた、マメは出れないと判断し方向転換するような行動してい
た。これからどうするのだろうと待っていると、一回通った道
を通るみたいだ。見ていた家内と娘は「けものみちだね」と話
していたが、実際はそんなことがあるのかわからないけど、そ
のうち、家内はサヤエンドウの取り入れしにいき、娘はマメを
プラスチックの箱の周りをうつぶせに立てかけてある所に置い
て家内の手伝いを始めた。
その時だった、見慣れない黒い猫がマメの所へ走って行きだ
した。危険を察したマメは、立てかけてあった箱を甲羅で押し
て倒し、急いで穴を掘り箱の中に入ったと家内が話していた。
マメは、箱を押せば倒れる事も知っていたし、土を掘って箱
の中に配って身を守る姿を見てビックリしたと話していた。元
来行動の遅い動物は、それなりの知恵を持っているのだろうと
感じていたが、改めて思い知らされた。黒い猫は、箱をうろう
ろしていたので家内が「こらーっ」といって行ったものだから
逃げらしい油断も隙もあったもんでない。マメは、陸ガメだが
甲羅で隠れるのは頭だけで、実際は無防備みたいなものだ。
この出来事を通して教えられる。緊急時には、何を持って、
どう対処するかといったこと。普段対策などを話会っておくな
ど、動きの遅いマメから学ぶ。
だってそうだろう動物は、いつも危険と隣り合わせの生活が基
準だ。嘗(かっ)て人間も、そのはずだったのに一番気を付けな
ければならない危険を忘れたか。
春風するめ