ちょっと一休み
 
   「川のゴミ拾い2010年五月」
 
   この時期になると、家の前にある川のゴミをかき集める。
   私の言う、かき集めるというのは、川の土手のゴミと川底に沈
  んでいるゴミをヒバサミで、底にZの字を書きながら集めをいう。
   底まで水草で見えないので、その様な手法になる。
 
   今年からは、全てヒバサミでつかむことにした。
   去年の8月に、ゴミ掃除の奉仕していたら、人差し指にガラス
  のかけらが刺さって、病院で最後には手術をした。
   お陰で、感覚がなくなり服のボタン掛けするときなど、色々な
  ところで不自由な事が生じた。
   お医者さんの言うことには、「ヒバサミで取らないと駄目さ」
  との話。
   掃除する前の写真を撮って、掃除後の写真も取る。
   それは、市役所にゴミを取りに来て貰うのに場所が、解るよう
  にするために。
   今回は、例年よりゴミの量が若干少なかった気がする。
 
   その代わり、もの凄い異臭のするゴミをわざと捨てる者がいる
  のも事実だ。
   ゴミを拾い出し終わった所に、カラスが飛んで来ので立ち止ま
  って見ていると、ピョンピョンと飛び歩き土手から川の中にある石
  の上に載って、水を飲んでいた。
   これには、私も嬉しかった。
   綺麗にした結果、すぐカラスに認められたということになるか
  だ。
   今年は、100円ショップで売られている様な傘が多かった。
   ひどいのは、背広上下2着、車のバンバーとかホイルカバーな
  どだ。
   一番困ったのは、中身が入ったペットボトルと最近蓋付きのア
  ルミ缶である。
   蓋がきつく閉まっている為、中々開かないのと指の調子が良く
  ないので、中身入ったままゴミ袋に入れた。
   その為に、重いこと。
   なんだかんだで、朝の10時頃から12時ちょい過ぎで終わった。
   次の日の朝、何気なく掃除終わった川を覗いたらカモが、川に
  来ていた。
   掃除したかいがあったと思う一時(ひととき)だ。
   最低必要条件を整えると、いつまでも来てくれる連中だ。
 
   庭先に、ジーィ、ジーィと少しダミ声掛かった鳴き声、以前は名
  前がわからなかったので、「ジーィジーィどり」と呼んでいた。
   そのムクドリも、夫婦(人間以外はつがいというのか)で仲良く
  一つのリンゴをついばんでいた。
 
   こんな楽しみ方を、教えてくれる、感じれる、そのことが彼ら
  からの褒美と思う。
 
 
                        春風するめ