寄り道
「ヒヨドリ又来たか」
雪降る時、リンゴを木に吊すタイミングを外したおかげでヒヨド
リが、戻って来ないと、ガッカリしていたら「2月の前半から来てリ
ンゴをついばんでいるよ」と、家内が話していた。
早く教えれよと文句を言いながら、ヒヨドリを待っていると、遠
くの枝に止まってから、様子を伺いながら来た。
ところが、1羽で来た。
なんでと思っていたら、家内がヒヨドリと思われる羽根が庭に、
あったとハヤブサに捕食されたのか。
ここに来るにも危険を冒して来ているのだ。
ハヤブサは、時々スズメの整理にやってくる。
彼らの生活行動も危険と隣り合わせか、我々人間だって同じだ。
ボケーとして道を歩いていると自転車や自動車などに接触事故
に会うのと同じだ。
話の焦点がはずれるけど、この間、話の中で年金の話になった。
その時、年老いた社長さんは「私は年金貰えないので死ぬまで働か
なければならないんだ」と話していた。
どれくらい前から商売をやり始めたか、詳しくきかなかったけど、
「社会保険と失業保険をいくら掛けても経営者は貰えないですよ」
と言われ、失望し一時金なら貰えるというので、手続きしたそうだ。
すっかり手続き終えてから、役所の方に「随分、短気な方なんです
ね。奥さんを社長にして年金を掛けていく方法があるのに」と言わ
れたそうだ。
随分昔の話であるが、今では考えられない事だ。
この話を聞いて、これが役人の姿勢なんだよなぁと思ったね。
役人全員でないと思うが、この社長さんは無知だったのと、この
様な役人に出会った事が、事故に遭ったようなこと同じだ。
繰り返して思う、無知であった為に、災難に遭ったのだと。
この様な話を聞いて、人間は、具体的な理解出来る道具である
言葉があるのに、何故伝えなかったのだろうかと。
ヒヨドリやスズメは、言葉はなくても危険が迫れば教え会って、
逃げる。
近頃の私達は彼らより、チームワークのとれない最低の生き物に
なったということだろうか。
春風するめ