ちょっと一休み
 
 「いなくなったスズメ、残ったニワトリ」
 
 あれだけ、いたスズメどこへ行った。
 札幌の北区で、旭川で、原因不明の大量死の新聞記事を見て久し
 い。
 私の目から見ると、ニワトリのエサを横取りしていた、チュン助(スズ
 メのあだ名)共がトリ小屋の中に30羽以上もいたのに、今は5〜6羽
 程度しかいない。
 年老いた、おばあちゃんニワトリ軍団は元気で平和だ。
 家内が畑行くあとに、ニワトリがついて行く。
 近所の奥さんが三歳くらいの子供にニワトリを見せようと来た。
 この辺じゃニワトリを飼っている珍しさもあって、ヨチヨチ歩き男の子
 が畑まで来た、家内はその事に気づかず草むしりを終え家に戻って
 来てしまった。
 それまで適当に畑に蒔いた種をついばんでいたニワトリ共も、家内
 の後に続いて帰ってしまった。
 親子は、子供とトリを見ながら話しするまもなく置いてきぼりになった。
 このちぐはぐなタイミングの光景を2階の窓から見ていて、「何かし
 らのどかな生活」を久しぶりに見た思いがした。
 
 我が家の烏骨鶏、14羽までに減った。
 オス3羽、メス11羽(色別では、白が11羽、黒が3羽)である。
 そのニワトリのところへ行くと、急いで集まって来る。
 卵を産まなくなったニワトリだけど「なにか、うまいものくれるの!」
 と、言いたげな表情を見せる、これが可愛い。
 この気持ちは飼っている人のみ、わかってもらえる。
 ところが、野生のスズメに、この様な意志の疎通をはかることが出
 来ないのが悲しい。
 先ほど述べたように、スズメの大量死事件含めて、厳しい現実が、
 いつも隣合わせの状態で棲息(せいそく)している。
 私は思う、スズメも同じ地球という星の住人であると。
 彼らに対して、わたしが出来ることはないか?と、問われている気が
 した。
 「自分のする行動は、いつも正しいとは限らない、身の回りの人や
 環境に配慮が欠けていることあるのではないか」。
 再点検を求められている。
 万物霊長類の頂点を極める人間の一員として、そんな気がした。
 肩の力を抜いて、やれるところから始めよう。
 なんか偉そうな、大きな話題になってしまったけど。