ちょっと一休み(2005年6月)
 
 「くしゃみで、大喧嘩?」
 
 外から家に入ると、温度差があって鼻がムズムズしだし、
 クシャミを大声でやっちまた。
 こちらの意志に関係なく、出てくるくしゃみ。
 「くしゃみは手を当ててしなさいよ!」と、家内がどなった。
 すかさず、「人の向けてしてないから、いいだろう」と言ったら、
 「つばきが飛び散る速度は、200k/hちょっとあるそうよ。
 他の人に迷惑をかけるでしょ」というのだ。
 「ハァ、ハーァックション」は、時間があるので手を当てる時間は有る
 が、「クッシュン」なる小さいくしゃみは、間に合わないし、突然に
 鼻がむずかゆいくなることがあるし、何か作業をしているときは
 手を口に当てることが出来ないと屁理屈を言ってやった。
 
 こんな問答を何回もやったことか。
 娘が「おとーさん、手を当ててよ」と言ったのが始まりである。
 家内が、くしゃみする度に私に対しての形相(ぎょうそう)変わり、
 口汚くののしる。
 その顔を見ると、百年の思いの恋もふっとんでしまう。
 そこへ、私の母が出てきて余計に複雑になる。
 あとで「口に手を当てたほうがいいよ」と、同情するように言うのだ。
 なんで、クシャミだけで喧嘩するだろうか?
 くしゃみをすると汚いのは、わかるが大袈裟のような気がする。
 動物は、こんなことで喧嘩はしないに決まっている。
 そういえば、雪のある2月に来ていたヒヨドリだって、木の枝に吊して
 いたリンゴをかわるがわる見張りしながら仲良く食べていた。
 お互いに、助け合って協力しあっているのだ。
 些細なことでののしり合うことがないように見えた。
 それを思い出し、今の自分のおかれている状況をみて嘆かわしいと
 思う次第だ。
 
 そうそう、これから花粉が飛び散る季節を迎える。
 家内は、花粉アレルギーだ「どう仇をとるか..」
 昔から「江戸の仇は長崎で..」って、言われているが。
 ちょっと意地悪な気持ちが沸いて出てきたが、待てよ?
 今日の晩飯に影響ありか..ウーン、そう考えると....。
 やはり、家内に頭があがらない?気をつけなくっちゃ。